犬と避難-被災したらペットはどうなるの?-

避難 犬 犬と暮らしてわかったこと




今年も大きな台風が日本にやって来ました。
大雨、暴風、本当に怖いですね。
勘弁してほしいけれど自然に文句を言っても虚しいだけ。
せめて被害だけは最小限に抑えたいものです。

災害は台風だけじゃありません。
地震、津波、豪雨、大雪、竜巻。
東日本大震災や熊本地震の痛ましい映像はまだまだ記憶に新しく、いまだに暗い影を落としています。

震災は人間だけじゃなく動物にとっても悲惨な出来事でした。
蛆にまみれ折り重なって死んだ家畜、首輪に繋がれたまま白骨化した犬。
動物たちの無残な写真を目にしたとき、ギュッと心が締め付けられる思いでした。
人間だって生き延びるだけで精一杯だったのです。
仕方がないと言ってしまえばそうだったのでしょう。

不幸にして、自分たちが被災してしまったらペットはどうなるのでしょうか?
避難勧告や避難指示が出された場合、私たちはどういう行動を取るべきなのでしょうか?
これは飼い主にとって常に頭の片隅に入れておくべき課題に違いありません。

防災でのキーワードは次の3つ
・自助
自分とペットの身は自分で守る。
・共助
近隣住民や飼い主同士など広域の助け合い。
・公助
行政機関などによる支援。

原則はペットとともに避難する「同行避難」です。

洪水 川

環境省のガイドライン

環境省は以下のガイドラインを公開しています。
・人とペットの災害対策ガイドライン「災害、あなたとペットは大丈夫?」
・災害時におけるペットの救護対策ガイドライン

災害時の避難場所4つの選択肢

① 避難所

まず、ペットの受け入れが可能か否か。
可能な場合でも、屋内でペットと一緒に過ごすことができるのか、屋外飼養を求められるのか。
その避難所のルールを知っておく必要があります。

※ 避難者間の苦情やトラブル
・ペットが吠える
・排泄にかかる悪臭
・体毛が飛び散るなど

② 自宅、車中泊

安全が確保できる場合に限ります。
倒壊の危険はないか、室内の温度に問題はないか。
車中泊の場合エコノミークラス症候群に注意すること。

※ エコノミークラス症候群
飛行機で長時間同じ姿勢でいると、足が圧迫されて血液のかたまり(血栓)ができやすくなます。それが血流に乗って肺の血管に詰まり、胸の痛み、呼吸困難、循環不全などをきたす病気です。
正式な名前は「肺血栓塞栓症(はいけっせんそくせんしょう)と言います。

③ 親戚、知り合いの家

一時的な預け先としてお願いできるかどうか。

④ 施設、救護センター

自治体や動物関連団体の保護は期待できるのか。
その際、期間や費用は必ず確認しておくべきでしょう。

犬 避難

災害前(平常時)の備え

確保(備蓄)しておくべき避難物資

・ケージ(持ち運び用)
・トイレ用品
・ペットフード
・飲み水
・薬

はぐれて迷子になった場合を想定した対策

・迷子札など飼い主情報の登録
・マイクロチップの装着
・ペットの顔や全身の写真を準備しておくと捜索ポスターに利用できます

その他の注意事項

・狂犬病の予防接種
・各種ワクチンの接種
・ノミ、ダニの予防
・基本的なしつけ

おわりに

ペットは家族です。
しかし、そう考えていない方々も多く存在します。
それを非難なんてしませんし、自分の考えを押し付けることもできません。

もし災害が起きて避難する必要に迫られたら。
当然、人間の安全が最優先です。

そんな中、
「避難所にペットを連れてくるなんて非常識だ」
こんな意見もあるでしょう。
犬が嫌いな人だっているでしょうし、動物アレルギーを持っているかもしれません。

被災時は人間自身に余裕がないので、小さなことでトラブルに発展する可能性もあります。
それが嫌で、意図的に犬を放してしまった飼い主さんもいたようです。
本当に悲しいことです。誰も悪くないのに。

だけどペットの安全も人間と同じくらい大事なことだと私は考えています。
人の命が危険に晒されているのだから当然ペットだって不安です。
怯えてふるえているならば、安心させる手立てを考えてあげたい。

これまでにも大きな災害が日本を襲いました。
実際に被災された方々がいます。
何が大切なのか、彼らの意見に耳を傾けることも重要なことでしょう。

今後は別の意味でも、ペットを飼うことに覚悟が必要となりそうです。