「犬は死ぬ。助ける術はない」初めて宇宙へ飛び立った犬ライカ。

ロケット 歴史な犬たち




初めて地球周回軌道を飛行した動物は、旧ソ連の犬ライカです。

それ以前も宇宙に送られた犬はいましたが、いずれも弾道飛行でした。
弾道飛行とは大砲の弾のように弧を描いて飛ぶ形態のことで、打ち上げ後大気圏に再突入し重力によってそのまま落下していずれ地表に到達するものです。
いわゆる弾道ミサイルですね。

それゆえ、ライカは宇宙へ最初に行った犬と言われています。

宇宙

1957年11月、ライカを乗せた宇宙船スプートニク2号が打ち上げられ、地球軌道に到達しました。
しかしスプートニク2号は大気圏再突入が不可能な設計でした。
つまり、ライカは初めから再び地球には帰ってこられないことが確定していたのです。
そのため、数日後に薬入りのエサで安楽死させられる予定でした。

打ち上げからしばらくの間ソ連は、ライカは元気で生きていると発表していました。
ところが実際は、温度上昇やストレスから打ち上げの数時間後には死んでいたのです。

二度と戻れない片道切符の旅。
狭い気密カプセルに宇宙服、打ち上げ時の爆音と振動、強烈な重力から無重力、そして過熱、孤独。
さぞ怖かったことでしょう。

ライカの心情を想うと涙がこぼれそうになりますが、宇宙開発の進歩に貢献した犬としてライカを称えたいと思います。

宇宙犬

ところで、ライカという名前に関しては一部混乱があります。
そもそもライカとは個別の犬の名前ではなく、ロシアの猟犬全般を指す用語なのです。

打ち上げ当初、犬の名前は「クドリャフカ」と報道されました。
元々はモスクワ市内にいた野良犬だったそうです。
その後、彼女は「ライカと呼ばれる犬」となり、やがてライカという名前が定着しました。